コレクション: Kaj Franck
カイ・フランク
カイ・フランクはフィンランドのデザイナーです。
ヘルシンキ美術工芸大学(現アアルト美術学校)で家具デザインを学び、卒業後はインテリアデザイン、ウィンドウディスプレイ、テキスタイル、ガラスデザイン、画家などの仕事に従事。1945年にARABIA社にデザイナーとして所属しました。
陶芸の経験がなかったにもかかわらず、頭角を表しアートディレクターに就任。ウラ・プロコッペなどの女性デザイナーを抜擢してARABIA躍進の基盤を作りました。また自身でもシンプルで機能美あふれる作品を残しました。
1950年からはヌータヤルヴィ社(1988年にイッタラ社と合併)に移籍しガラス・デザインに携わりました。
カイ・フランクは、万能で実用的な質の高い食器を大量生産することによって、手頃な価格で提供することに成功しました。また、普遍性やライフサイクルにも着目し、シンプルで美しいデザインを探求し続けました。これらは豪華なディナーセットが主流だった1950年代に、使い手が自由に組み合わせられるフレキシブルな食器として革新的なものになりました。
フィンランド農民の古い文化や工芸品を理想の手本としたシンプルな機能美は「フィンランドデザインの良心」と呼ばれ、今も親しまれています。